母の日に寄せて
母の日。
お母さんにあてた、思わず涙が浮かんでしまうような手紙など、ブログやネット上の文章などを読むと、羨ましくなってしまう。
なぜなら、わたしは母にこんな思いを抱いた事がないから。
母の日や母の誕生日。
ものごころついた頃から、ほとんどプレゼントを欠かしたことはない。
この日はとても緊張する日だった。
子供の頃から、できるだけ良いものを欠かさず送ってきたが、喜んでもらえたことはほとんどない。
「こんな安物」
「無駄遣いして」
「こんなハレの日にこんな色のもの」
「こんなものくれるより、ちょっとぐらい手伝ってくれ」
などなど。
しかし、遅れたり、贈らなかったりすると、毎日毎日嫌味を言われる。
そして、家族に重い空気が流れる。
母は今でいうところの、毒母。